レシピ

『お腹快調!ジャコとタチバナのふりかけ』 〜年末年始の胃腸疲れに…〜

『お腹快調!ジャコとタチバナのふりかけ』 〜年末年始の胃腸疲れに…〜

新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
クリスマス、忘年会、新年会など、年末年始は会食の機会も多くあり楽しいひと時を過ごされたかと思います。楽しいひと時につい食事量が増えたり、油っぽい物を食べ過ぎたり、お酒の量が増えたり…と、胃腸に負担を掛けてしまいがちな時期でもあります。

中医学では食べたり、飲んだりした物から体の動力となる“気”、栄養となる“血”、潤いとなる“津液”の元を作ると考えており、この元を“精”と言います。この精の生産と各所への運搬を担うのが“脾(ひ)”というグループ。胃腸はこの脾のグループに属しています。
偏った食生活、暴飲暴食により脾が弱れば、もちろん胃腸にも負担がきます。脾が不調になると体に必要な分の精を作ることができず、精を元とする気、血、津液も不足します。動力源、栄養が不十分だと体、内臓の動きは鈍くなり体が重く、だるく…疲れも回復できずに蓄積していきます。まずわかりやすい脾の不調サインは食欲不振。その他、寝ても疲れが取れない、日中なのに眠い、体が朝から重くだるいなども胃腸の調子が崩れている際に出る不調サインです。

今回は脾に元気を与える食材と、気をスムーズに巡らせて消化をサポートする和漢食材を組み合わせた『お腹レスキュー薬膳』。脾、胃腸の動きを改善していく薬膳レシピです。 主役のちりめんじゃこは脾全体を元気にして働きを改善させ、かつお節はお腹を温めながら胃の調子を調えていきます。そしてお腹の気を巡らせて消化を助ける香りの良いタチバナの果皮を一匙。焦がし醤油の香ばしさが食欲をそそるふりかけです。おにぎり、チャーハン、パスタの具と色々なお料理のトッピングにも。 5分で出来上がる超スピード薬膳レシピです。お腹の調子がすぐれない時にぜひ作ってみてくださいね。

【500mlの保存容器1皿分】 ※調理時間5分

  • ☆ちりめんじゃこ  30g   
  • ☆カブの葉     250g(約4株分)
  • ☆かつお節     10g
  • ☆白すりごま    大さじ2
  • ☆タチバナの果皮  5g
  • ごま油       小さじ1
  • しょうゆ      大さじ1
準備:タチバナの果皮を切り刻みましょう。ハサミを使うと切りやすいです。形、大きさを揃えると仕上がりが綺麗です。

作り方

  1. カブの葉を粗みじん切りにする。フライパンにごま油の半量を入れて中火にかける。
  2. フライパンが温まったら☆印の材料を入れ水気を飛ばすよう中火のまま炒める。
  3. カブの葉が透き通ってきたら鍋肌から醤油をまわし入れ、全体にからめる。残りのごま油を加えて一混ぜする。
☆薬膳ポイント
  • ちりめんじゃこ、かつお節…お疲れ気味の胃腸に元気を与えて働きを良くします。
  • タチバナの果皮…お腹の気をきれいに巡らせて胃腸コンディションを調えます。