レシピ
『紫蘇たっぷりお豆のハンバーグ』 〜薬膳はじめの一歩は“脾”から〜
『紫蘇たっぷりお豆のハンバーグ』 〜薬膳はじめの一歩は“脾”から〜
2月の節分にちなんで今回はお豆”を使った薬膳を。
お豆はお腹がとても喜ぶ食材、大豆、黒豆、えんどう豆、いんげん豆…豆類はお腹を軽くし、胃腸の働きを回復させる働きを持つ薬膳食材です。
薬膳では消化機能、それにまつわる器官をまとめて“脾(ひ)”という一つのグループとして考えます。脾は私たちが飲み食べした物を受け取り、体作りに不可欠な気・血・津液(潤い)の元となる、『精(せい)』を作り出します。
脾が精をたくさん作れる環境を調えてあげる事から健康作りは始まります。また肌や髪も体の一部、気・血・津液から生成されますから美容のはじめの一歩も脾からといえるでしょう。
脾に良い薬膳食材は豆!米!お芋!筆者も三食必ずこれらの食材を献立に組み込みます。
今回の薬膳レシピはお豆を使った和風ハンバーグ。脾に力を与える大豆、その力を脾全体に巡らせて消化や精の生産サイクルを調える紫蘇、タチバナの果皮を合わせました。
また、脾が弱っている方で便秘に悩む方も多くいらっしゃいます。脾に力が無いので精が作られた後の不要物(老廃物)をお通じへと繋げられないのです。老廃物が溜まれば養生は進みません。これを解消へと導くえのき茸もたっぷりと使いましょう。
お肉、油を控えめにしていますがお豆に食べ応えがあるので食後の満足感◎です。
ぜひ作ってみてくださいね。
材料【2人分】 ※調理時間5分
- 紫蘇 大さじ1.5
- 大 豆(水煮) 100g
- 豚ひき肉 100g
- にんじん 50g(中1/2本)
- えのき茸 1/4株
- タチバナの果皮 3個
- しょうゆ 大さじ2
- 酒 大さじ2
- 酢 大さじ2/3
- みりん 大さじ2
- 塩 2つまみ
作り方
- 人参を大きめの角切りにする。えのき茸は石づきを落として2cm幅にざく切りにしてほぐす。大豆と人参をみじん切り器にかける。
- ボウルに①とひき肉、紫蘇、塩を加えて粘りが出るまでこねる。
- ②を二等分にし、小判形に成形。
- 油(分量外)をフライパンに少量ひき、ハンバーグ片面を中火で3分程焼く。
- 返してもう片面を弱火でフタをして7〜8分焼き、皿に盛り付ける。
- フライパンを洗わずにエノキ茸、タチバナの果皮、残りの調味料を全て入れて
- 紫蘇…お腹で停滞する“気”の巡りを調え、お腹が上手く動けるようサポート。
- 大豆…胃腸を軽くし、しっかりと動けるよう活力を与えます。
- タチバナの果皮…巡りの生薬。紫蘇と合わせて使いお腹の調子を改善へ。