レシピ
『お野菜ほっくり薬膳ミネストローネ』〜巡りを調えデトックス上手な体へ〜
『お野菜ほっくり薬膳ミネストローネ』 〜巡りを調えデトックス上手な体へ〜
風も心地よく花々が咲き始め、心待ちにしていた春がやっと訪れました。
薬膳において春は“発陳(はっちん)”と言い、新しきを出す季節とされています。
植物が芽生え、動物が冬眠から少しずつ動き始める季節です。
この春という季節、薬膳では冬に溜め込んだモノ、古いモノを外へと出していくのが良きとされています。また、気温も高くなるので体の機能、新陳代謝も活発に。そう、デトックスに最適な季節なのです。薬膳的にデトックスを考えると、鍵を握るのは“気”と言えるでしょう。気は体の各所に栄養や津液(潤い)を連れて行き、仕事を終え不要になればこれらを外へ排出するよう働きかける役割です。気が巡らずに停滞などの乱れが起きれば、体に不要となった古いものが外へ出られず溜まっていきます。これが、むくみや便秘などの不調の原因に。デトックスをスムーズに進められるよう“気”の手綱をしっかりと取り、コントロールしていきましょう。
今回はデトックスをサポートするお野菜をたくさん入れた薬膳ミネストローネをご紹介します。セロリで安定した気の巡りをしっかりと作り、いんげんや玉ねぎがこれをサポートします。良いリズムで気が体の各所をまわれるように調えていきましょう。またキャベツやかぼちゃでお通じの詰まりの緩和も。今回はお料理にオケラの葉を一匙。オケラの葉の生薬名は白朮(びゃくじゅつ)。余計な水分を排出させて体を軽く、スッキリと調えてくれます。オケラの葉、クコの葉はオリーブ油と粉チーズと混ぜて和草ジェノベーゼソースにし、スープの仕上げに一回し加えてみてくださいね。スープは栄養吸収も早く、体を温めることから体を調えるのにとても良いお料理です。何より煮込むだけで簡単ですよね!お野菜のほっくり感や甘みがホッとするスープです。ぜひ作ってみてくださいね。
材料【2人分】 ※調理時間20分
- セロリ 50g
- いんげん 50g
- キャベツ 50g
- かぼちゃ 50g
- 玉ねぎ 50g
- にんじん 50g
- 豚ひき肉 50g
- 塩 小さじ1
- オケラの茎葉(白朮) 小さじ1
- クコの葉 小さじ1
- オリーブ油 大さじ3
- にんにく 1/2かけ
- 粉チーズ 大さじ1
作り方
- 野菜は画像のように同じ大きさに切る。にんにくはみじん切り。
- 鍋に油少々(分量外)を温め、ひき肉を炒める。肉の色が変わったらセロリと玉ねぎを加えて炒め合わせる。
- セロリ、玉ねぎの色が透き通ったらその他の野菜も加えて炒める。野菜がしんなりしてきたら水700cc(分量外)を加える。
- お好みでローリエなどのハーブを入れ、蓋をして約20分煮込む。
- 小鍋にオリーブ油、にんにくを入れてゆっくりと温める。香りが立ったら火から下ろす。粗熱を取り、オケラの葉、クコの葉、粉チーズを加えて撹拌する。
- ④の火を止める。スープに⑤のソースを小さじ2杯、塩を加えて一混ぜする。
- セロリ…気の巡りを正し、むくみや不要な熱を外へ出します。
- キャベツ…お腹周りの不要な水分を取り除き消化を円滑に進めます。
- オケラの茎葉(白朮)…余分な水分を出し、むくみを解消します。
- クコの葉…体内乾燥を緩和し便通をスムーズに。