レシピ

ふっくら肌をそだてる春の和草薬膳カレー

ふっくら肌をそだてる春の和草薬膳カレー

春風が柔らかく吹く心地よい季節ですね。
皆さん今年はお花見に行かれましたか?筆者はこれを書いているのが3月半ばですからお花見はこれから…今からとても楽しみです。
数年前のお花見の際に美しい桜との思い出にと写真をパチりしました。画像を見てみると、ショック!血色が悪く、頬が少しやせ、ほうれい線が目立つお疲れ顔の+5歳肌に!!これらは血が足りていない時に出るお肌の変化です。あー、写真はなんて正直で残酷なのか。
この一件があり、お肌のふっくら感やツヤ感をこれ以上損なわないよう血を増やす食材を積極的に摂るようになりました。
ふっくらしたツヤのある肌は清潔感や幸福感、健康的な印象を相手に与える“モテ武器”です! 皆さん、ぜひ装備しましょうっ(笑)。

ふっくら肌、ツヤ肌作りに不可欠なのは血(けつ)。血は栄養をたっぷりと含み肌や肉、髪など体のあらゆる部分を滋養して潤いを与え、ダメージをリペアしていく物質であると中医学では考えられています。
血が少なければ栄養は行き渡らず、お肌や髪に疲れが溜まり肌痩せの原因に。肌のゴワつきや髪のパサつきも血不足サイン。これらが体に表れたら、今回のレシピの食材を参考に血を増やす食材を積極的に摂ってみてくださいね。また血を増やすことだけではなく運ぶ、巡らすということも大切です。これらを司る“気”もあわせて補っていきましょう。

今回のレシピテーマは“ふっくら肌”。これを叶える和草をブレンドし、薬膳カレーに仕上げました。
メイン食材は“ほうれん草”。血を養うのにとっても良い働きをする野菜、根にこそ栄養があるのでよく洗って捨てずに使いましょう。そしてほうれん草の養血をサポートするのが“ヤマノイモ”。血を運び、巡らせる“気”もあわせてチャージできる優秀食材です。 ほうれん草の甘み、トマトの酸味が好相性! クリーミーに仕上げ、辛さもマイルドにしていますのでお子様にも安心して召し上がっていただけます。月経が安定していない思春期のお子様にもおすすめのカレーです。 血を増やしたい!気を増やしたい!…等、しっかりと目的を持ち、それに対して良い働きをする食材を組み合わせるのが本来の薬膳カレーです。
和草の本格薬膳カレーをぜひおうちで作ってみてくださいね。

【2〜3人分】  ※調理時間約40分

  • ほうれん草     1束
  • ヤマノイモ     大さじ1
  • クコの実      大さじ1
  • 鶏ささみ肉     250g
  • ☆クミンパウダー  小さじ2
  • ☆乾 姜      小さじ1
  • ☆シナモンパウダー  小さじ1/2
  • にんにく      1かけ
  • たまねぎ      1/2玉
  • トマト       1/2個           
  • 塩         小さじ1と1/2
  • 生クリーム     100cc
  • オリーブ油     大さじ2
 

作り方

 
  1. ほうれん草を柔らかく茹で、水気は切らずに粗熱を取る。トマトはさいの目切り、玉ねぎとにんにくはみじん切りに。
  2. 鶏ささみ肉は一口大に切りわけ、☆印のスパイスの半量、塩の半量を揉み込み10分ほど置く。
  3. 鍋にオリーブ油の半量を温めて強火で②を焼く。
  4. 3の鍋に玉ねぎ、トマト、にんにく、残っている☆印スパイスを全て加えて中火で炒め合わせる。水250ccを注ぎ、10分ほど煮込む。
  5. 4の粗熱を取り、ざく切りにしたほうれん草を加える。ハンドミキサーでペースト状に。これにヤマノイモを加えて5分ほど煮込む。仕上げに生クリームを加えて残りの塩で味を調える。お好みでナッツ類やクコの実、チーズをトッピングしていただく。
  ☆薬膳ポイント
  • ほうれん草…血を潤沢にし、体内の乾燥を栄養と潤い血色感を肌に与えます。
  • ヤマノイモ…血を作り出す働きを強化して血の生成を活発に。
  • クコの実…血の不足によるお肌の乾燥を緩和します。
  • 鶏肉…体を温めていたわり、血の元を作り出す働きに元気を与えます。